株式会社つむぎデジタルパートナーズの山田です。今回は少し、経営者目線のお話をさせてください。
「パソコンやデータに強い人が社内にいない」「事務や集計に手が回らない」。それでいて「そのために専任を1人雇うほどの仕事量でも、予算でもない」。中小製造業で本当によく伺う、この板挟みについてお話しします。
結論から申し上げると、足りていないのは “人” ではなく、“決まった作業をこなす処理能力” です。そして今は、その部分をAIに「代行」させることができます。
こんな悩みはありませんか?
- パソコンやデータに強い人が社内にいない(いても一人に集中している)
- 求人を出しても応募が来ない、採用しても定着しない
- 集計や資料づくりを、社長やベテランが片手間でこなしている
- かといって、専任を1人雇うほどの仕事量でも予算でもない
▼ 「詳しい人」を探し続けるより、決まった作業はAIに任せる

人手不足というと「採用」で解決しようとしがちですが、製造業の事務まわりの仕事には、手順が決まっていて、繰り返し発生する作業がたくさんあります。そうした仕事こそ、人を増やさずにAIへ任せられる領域です。
「人を雇う」前に、「AIに代行させる」という選択
発想を少し変えてみます。「詳しい人を採用する」のではなく、決まった作業をAIに代行してもらう。製造業の現場で、実際にAIが肩代わりできる仕事には次のようなものがあります。
- データの集計・整形:受注・日報・実績のExcelのコピー&ペーストや並べ替え
- 定例レポート・帳票づくり:月次・週次の「いつもの資料」を自動で作成
- 問い合わせ・見積もり依頼への一次対応:メールの返信文や見積もりの下書き
- 調べもの・情報収集:規格、補助金、取引先や材料の情報をまとめて要約
- マニュアル・社内文書の下書き:手順書や報告書のたたき台づくり
▼ 「人がやるはずだった決まり仕事」を、まるごとAIに渡すイメージ

どれも「専任の事務担当がいたらお願いしたい」けれど、そのために一人雇うほどではない仕事ばかりです。実際、私もクライアント向けに月次レポートを自動生成する仕組みを複数構築してきました。毎月手作業だった集計・グラフ化・体裁づくりが、ほぼ自動で仕上がっています。
→ 関連記事:毎月の「あの帳票づくり」をAIで自動化 ― 製造業の定例レポート作成を効率化
人を1人雇うより、ずっと安い
ここがいちばんのポイントです。仮に事務や情報まわりの担当を1人採用すると、おおよそ次の負担がかかります。
- 給与:年400〜600万円(社会保険などを含めると実負担はさらに上)
- 採用コスト・教育の時間
- そして「採用できない・定着しない・引き継げない」というリスク
一方、AIに代行させる場合は次のとおりです。
- 月額は数千〜数万円のレンジから始められる
- 辞めない・休まない・教育の引き継ぎがいらない
- 24時間いつでも、同じ品質で動く
そして、もうひとつ大きな違いがあります。社員は「雇う」と決めたら、一緒に歩んでいく覚悟が必要です。 合わなかったからといって、簡単に後戻りはできません。しかしAIは、まず試して、合わなければやめればよい。気軽に始めて、効果が出た作業だけ続ければよいのです。
しかも、その”お試し”で使える相手は、たとえるなら東大に余裕で合格するほどの頭脳です。それを月数万円から、お試しで自社の仕事に使える。今、やらない理由のほうが見つからないと思いませんか?
もちろん、AIは人を置き換える道具ではありません。狙いはむしろ逆で、人にしかできない仕事に、人を集中させることです。コピー&ペーストや集計、定例資料づくりといった「決まり仕事」をAIに任せれば、社長やベテランの時間が、本来やるべき現場の判断や段取り、お客様対応に戻ってきます。
実は今、「専門家でなくても始められる」時代です
「うちにはそんな仕組みを作れる人がいない」という方も、心配はいりません。最初の一歩は、今いちばん時間を取られている作業を1つ選ぶだけ。そこから小さく始めれば十分です。
数年前なら、こうした自動化は専門業者に頼むのが当たり前でした。しかし今は、AIが「やり方」まで一緒に考えてくれるため、その作業を毎日行っている人自身が、自社に合った代行の仕組みを作れるようになりました。
「人を増やす前に」と思ったら
「何から始めればよいか」というご相談だけでも歓迎です。お気軽にご連絡ください。

当社では、次のような形でお手伝いしています。
- 生成AI活用・研修:「何から始めればよいか」という段階から、自社の業務をAIで改善できる状態まで、経営者・担当者に1対1で伴走します
- 業務アプリ・システム開発:御社の「決まり仕事」に合わせた代行の仕組みを、一緒に作って自社仕様に育てます
「この作業を毎月行っているが、AIに任せられるか」といったご相談も承っています。まずは60分の無料相談で、御社の現状と課題を一緒に整理するところから始めます。
筆者:山田 真史(株式会社つむぎデジタルパートナーズ 代表取締役)。元・自動車メーカーの生産技術/機械メーカーの調達バイヤー。製造現場と大手調達の両方を知る立場から、中小企業の業務改善・AI活用を支援しています。